-Module- 001 ※Small (Shota Miyashita) 黒煌
【Product】
陶芸家・宮下将太が手掛ける本作は、3Dデータ技術と美濃の伝統的な型成形を融合させた、革新的な植木鉢。
宮下が追求するのは、単なる器の量産ではなく、計算し尽くされた造形美の「再現」と、そこに宿る「個の表現」の両立。3Dデータによる精密な設計に基づき、型を用いて成形されたフォルムは、建築的でソリッドな佇まいを見せ、現代の居住空間や植物との完璧な調和をもたらします。
一方で、その表面を覆うのは、0.001g単位の調合と1℃単位の焼成管理によって生み出される独自の特殊釉薬。型という「共通の設計図」を持ちながらも、窯内での熱の干渉や釉薬の化学反応により、一点一点が作家の感性と呼応する異なる肌質・色味・濃淡を纏います。
デジタルによる「精密な設計」と、火に委ねる「熱の揺らぎ」。
その双方が共生することで、単一品番でありながら一期一会の表情を持つ、強固なプロダクトが完成しました。個人的には、この鉢が持つ凛とした静寂の中に、原風景が眼に浮かぶような造形美溢れるクラシカルなサボテン類を植え込み、そのコントラストを愉しんでみたい。そんな想像を掻き立てる一鉢です。
「型」が規定するフォルムと、感性が生む一期一会の肌質。
本作は型を用いて成形された「共通の設計」を持ちながら、最終的な仕上げにおいては、作家のその時々の感性に従って一点一点異なる表現を施しています。
量産のための型ではなく、洗練された造形美を正しく再現するための型。
そこに、窯入れのタイミングや熱の揺らぎによって生まれる色彩の濃淡、肌質のムラといった「偶然の美」が加わることで、この作品は完成します。
単一の品番ではありますが、お届けする作品は世界に二つとない個体差を持っています。工業的な造形と、工芸的な有機質が共存する、その唯一無二の表情との出会いをお楽しみいただけますと幸いです。
※作品の表情(色味・質感)のご指定はお受けできかねます。あらかじめご了承ください。
Φ(直径) : 12cm~12,5cm
Φ(口径) : 11cm~11,5cm
H : 9cm~9,5cm
【作陶者】
宮下 将太(SHOTA MIYASHITA)
1992 - 神奈川県、横須賀市に誕生
1996 - 千葉県、木更津市に移住
2010 - 東京、表参道にて美容師に従事
2013 - 東京、表参道にてレストランに従事
2016 - 陶芸に出逢い、岐阜県土岐市に移住、弟子入
2019 - 独立、岐阜県土岐市に工房を構える
-official Instagram-
https://www.instagram.com/s.m.i.y.a/











